♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,期待値のバックアップファイルです. ♫♣ 元の教材が機器や通信トラブルで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません.
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• 確率の基本 • 確率の加法定理 • 確率の乗法定理 • 独立な試行の確率,反復試行の確率 • 条件付き確率 • 期待値 • 反復試行の確率(入試問題) • 確率の計算(入試問題) • 条件付き確率(入試問題) • ベイズの定理 • 確率,センター試験問題(2000-2008) (解説)
(1) 初めに右のような表を作る. (2) 変数×確率の積を作る. (3) それらの合計が期待値 期待値とは,小中学校以来使っている用語で言えば,平均値のことである. ○ 右の例を一般化して,次の表から平均値(=期待値)を求めるには次のようにすればよい.
※ f は頻度(度数) frequency の頭文字
得点合計は S=x1f1+x2f2+ ··· +xnfn 期待値(=平均値)は =x1+x2+…+xn E= この式は確率 pk= を用いて次のように書ける. 1p1+x2p2+ ··· +xnpn E=x ※ 期待値は Expectation の頭文字をとって E で表わされることが多い. |
例 次の表はある試験を受けた40人の生徒の得点と人数の一覧表であるとする.
○ この40人の得点の平均値は次のようにして求められる. 10点の人が4人いるから,これらの小計は 10+10+10+10=10×4 20点の人が8人いるから,これらの小計は 20+20+…+20=20×8 合計は 10×4+20×8+30×16+40×8+50×4 合計を総人数で割れば平均値になるから 平均値は E= ○ 人数(度数)と確率には次の関係がある.
○ 上の計算は人数 n を使って行ったが,この計算は確率 p を使えば次のように書ける. E=10×+20×+30×+40×+50× ⇒まとめ:得点1×確率1+得点2×確率2+得点3×確率3+・・・ が平均値(期待値)になる. |
例題1 あるくじの賞金と本数は右の表のようになっている.このくじを1本引くときの賞金の期待値を求めよ.
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(答案) ○ 単に平均値と考えるときは,次の計算になる. 合計は 10×4+20×3+30×2+40×1=200(円) 平均値は =20(円) ○ 期待値の計算では,まず次の表を作る.
期待値 E=10×+20×+30×+40×=4+6+6+4=20(円) |
例題2 さいころを投げて出た目の10倍の金額をもらえることにしたとき,このさいころを1回投げたときにもらえる金額の期待値を求めよ. |
(答案) 表が書いてない → 表を作る.
期待値 E=10×+20×+30×+40×+50×+60×=35 |
例題3 赤玉4個白玉3個の計7個が入っている袋から,3個の玉を同時に取り出すとき,出てくる赤玉の個数の期待値を求めよ. |
(答案) 表が書いてない → 表を作る.個々の確率は「気長に,ていねいに」計算する.・・・この数字を埋めるのが山場.
期待値 E=0×+1×+2×+3×= |
※以下の問題について,空欄を「半角数字」(1バイト文字の数字)で埋めるようにしてください.全角文字(2バイト文字)ばかりで埋めた場合でも,照合できることがありますが,全角半角交じり数字は確実に不正解となります.
問題1 [独立な試行の確率] |
(1)
右のように確率分布表にする. 次に,(変数)×(確率)の和を求める E=100·+500·+1000· =70+100+100=270 |
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(3)
赤玉0個白玉2個が出る確率は = 赤玉1個白玉1個が出る確率は = 赤玉2個白玉0個が出る確率は =
== …(答) |
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(4)
E=0·+1·+2·+3·+4·+5·= …(答) |
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(5)
例えば,100円硬貨が裏,10円硬貨のうち1枚が表,1枚が裏→10円となる確率は ×2C1·()()=となる. 他の場合も計算すると,確率分布表は次のようになる.
E=0·+10·+20·+100·+110·+120·=60 …(答) |
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(6) 紙=パー,石=グー,鋏=チョキ,以下パグチと略す
手の出し方の総数は N=33=27 通り (ア)1人勝ちとなるのは,パググのような出し方で 勝者の手の決め方が 3通り(敗者の手は自動的に決まる) 勝者の決め方が 3C1=3通り n=9 通りだから,確率は (イ)2人勝ちとなるのは,パパグのような出し方で 勝者の手の決め方が 3通り(敗者の手は自動的に決まる) 勝者の決め方が 3C2=3通り n=9 通りだから,確率は (ウ)アイコ(勝者0人)となるのは, 全員同じ手を出す(パパパなど)のが3通り 3種類の手が出るのが 3!=6 通り n=9 通りだから,確率は 勝者の人数の期待値は E=0·+1·+2·=1 …(答) |
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