♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,独立な試行の確率,反復試行の確率のバックアップファイルです. ♫♣ 元の教材が機器や通信トラブルで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません.
※このページは,PC用です.スマホでは画面の右半分が見えていない場合がありますので,了解願います
• 確率の基本 • 確率の加法定理 • 確率の乗法定理 • 独立な試行の確率,反復試行の確率 • 条件付き確率 • 期待値 • 反復試行の確率(入試問題) • 確率の計算(入試問題) • 条件付き確率(入試問題) • ベイズの定理 • 確率,センター試験問題(2000-2008) A , B が独立であるとき,A も B も起こる確率は 例1 さいころを2回投げて1回目に3以下,2回目に4以下の目が出る確率を求めるとき ここまでに習った考え方で,右の図1のように1回目,2回目の起こり得るすべての場合を N=36 と考えるときは, 式1のように計算して,P = = とする. しかし,この問題では1回目に出る目は2回目に出る目に影響していないので,式2のように1回目に3以下となる確率()と2回目に4以下となる確率()の積でも求めることができる. ⇒ このように,A , B が独立であるとき,A も B も起こる確率は 右上に続く↑
|
→左下から続く
図1
例題 さいころを2回投げるとき2回とも偶数の目が出る確率は 1回目に偶数(2 , 4 , 6)が出る確率は ,2回目に偶数(2 , 4 , 6)が出る確率は ×= |
1回の試行で事象 A が起こる確率が p のとき,この試行を n 回繰り返してA が r 回起こる確率は ○ 5回のうち A が3回起こる確率で調べると, (1) AAA となる場合 ⇒ pppqq=p3q2 だけでなく A が起こる順序だけが異なり,A が合計3回となっているものはすべて当てはまる.このようなものは右のように(1)~(10)の10通りあるから,その確率は 10 p3q2 になる. ○ この係数10は次のようにして求められる: ア)「同じものがあるときの順列」で考える場合 p が3個,q(=1 - p) が2個あるとき,これらを並べ替えてできる順列の総数は 通りあるから, p3q2 は 回登場し,その和は, p3q2 ここで,=5C3 と書けるから,5C3p3q2 イ)「組合せ」で考える場合 p が3個,q(=1 - p) が2個あるとき,これらを並べ替えてできる順列は並び方の番号札①②③④⑤のうち p の行き先の番号札3個(組合せ)で決まる. たとえば, p の行き先の番号札が①③④のときは pqppq になる.p の行き先の番号札が①④⑤のときは pqqpp になる,など. このように考えれば,p 3個,q(=1 - p) 2個を並べ替えてできる順列の総数は,5C3 通りあるから,確率の合計は 5C3p3q2 になる. ○ 一般に 1回の試行で事象 A が起こる確率が p のとき,この試行を n 回繰り返してA が r 回起こる確率は,pr qn - r となる場合が,nCr 通りあることから,それらの合計は 右上に続く↑
|
→左下から続く
(5回のうち3回起こる確率)事象 A が起こる確率が p のとき,この試行を 5 回繰り返して A が 3 回起こる確率は,次の各場合を足せばよい. (2) ppqpq=p3q2 (3) ppqqp=p3q2 (4) pqppq=p3q2 (5) pqpqp=p3q2 (6) pqqpp=p3q2 (7) qpppq=p3q2 (8) qppqp=p3q2 (9) qpqpp=p3q2 (10) qqppp=p3q2 回数が係数になって,和は 10 p3q2 になる. 例題 硬貨を5回投げるとき表がちょうど3回出る確率は 1回の試行で表が出る確率は p = ,表が出ない確率はq=1−p=だから 5回のうち表がちょうど3回出る確率は 5C3()3()2=10× = 例題 さいころを6回投げるとき1の目がちょうど2回出る確率は 1回の試行で1の目が出る確率は p =,1の目 が出ない確率は q=1−p= だから 6回のうち1の目がちょうど2回出る確率は 6C2()2()4=15× = |
問題1 [独立な試行の確率] |
(1)
3以下 → (1)(2)(3)(*)(*)(*) の3通り 3以上 → (*)(*)(3)(4)(5)(6) の4通り 1回目の結果は2回目の結果に影響しない. · = …(答) |
|
|
|
(4)
P(A∩B) , P(B∩C) , P(C∩A) を加えると右図のように P(A∩B∩C) が3重に加えられるから, 2P(A∩B∩C) を引けばよい. P(A∩B)=· = P(B∩C)=· = P(C∩A)=· = P(A∩B∩C)=·· = ++−×2= …(答) |
問題2 [反復試行の確率] |
|
|
(3)
5回のうち r 回表が出るとすると点 P の位置は 2r−(5−r)=3r−5 になるから,3r−5=1 より r=2 5回のうち2回表が出る確率は 5C2()2()3==…(答) |
|
(4)
6回のうち表が r 回出る確率は 6Cr()r()6−r=6Cr 6Cr が最大となる r の値を求めると, 6C0=1, 6C1=6, 6C2=15, 6C3=20, 6C4=15, 6C5=6, 6C6=1 だから r=3 のとき最大となる 表が3回出たとき,点 P の位置は x=3−(6−3)=0 にある. |
|
(5)
第5試合が終わったとき,Aが2勝3敗または3勝2敗のとき第6試合が行われる. 第5試合が終わったとき,Aが2勝3敗となる確率は 5C2()2()3= = 第5試合が終わったとき,Aが3勝2敗となる確率は 5C3()3()2= = 求める確率は = |
コメント