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• 確率の基本
• 確率の加法定理
• 確率の乗法定理
• 独立な試行の確率,反復試行の確率
• 条件付き確率
• 期待値
• 反復試行の確率(入試問題)
• 確率の計算(入試問題)
• 条件付き確率(入試問題)
• ベイズの定理
• 確率,センター試験問題(2000-2008)
※ AとBに共通部分がないとき,これらは排反事象であるという. 排反事象を表わす書き方はいろいろあり,「両立できない」「同時には成り立たない」「共通部分がない」「A∩B=Ø」など同じ意味になる. ※ 「一般の加法定理」は,個数定理(和集合の要素の個数に関するもの)を全体集合の要素数Nで割ったものである.(Nで割ると確率になる.) n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B) ⇒ = + − ⇒ P(A∪B) = P(A)+P(B)−P(A∩B) |
例1 「袋の中に赤玉3個,白玉2個が入っているとき,この中から同時に2個取り出して同じ色の玉が出る確率」を求めるには 「同じ色の玉が出る」ことを「赤玉が2つ」の場合と「白玉が2つ」に分けて考える. 赤玉が2つ出る確率は = 白玉が2つ出る確率は = ⇒ + = を答とする. この例では,A 「赤玉が2つ出る」,B 「白玉が2つ出る」,とするとき,A∩B=Ø[空集合]なので(A と B の共通部分がない),どちらか一方が起こる確率は「足し算で求められる」. |
例2 「1から100までの整数が書かれている100枚のカードから1枚を抽出したとき,その数が3または5で割り切れる確率」を求めるには 3の倍数となる確率は 5の倍数となる確率は 15の倍数となる確率は ⇒ + − = を答とする. この例では,A 「3の倍数」,B 「5の倍数」,とするとき,A と B の共通部分があるので,単に P(A)+P(B) を計算すると二重に足してしまう部分ができる.そこで,二重の部分 P(A∩B) を引いて答にする. |
100÷3=33・・・1 100÷5=20 100÷15=6・・・10 |
例3 「3個の硬貨を投げるとき,少なくとも1枚表が出る確率」を求めるには
表が1枚出るのは3通り, 表が2枚出るのは3通り, 表が3枚出るのは1通り, ⇒ 計7通りとなるが, 表が0枚出るのは1通りだから ⇒ 8-1=7通り で求められる. このようにAの確率を直接計算する代わりに, P(A)=1−P(A)で計算した方が簡単なとき,この定理を使う. 上の例では,Aを「表が1枚以上出る」,Aを「表が出ない(=0枚)」としているが,逆に使ってもよい:P(A)=1−P(A) |
※ 余事象の確率は「少なくとも1つ」という言葉と結びついていることが多い. 「少なくとも1つ」(=1以上)の余事象は「0個」になる. ※ 「少なくとも2つ」(=2以上)の余事象は「1以下」 「多くとも4つ」(=4以下)の余事象は「5以上」 「多くとも5つ」(=5以下)の余事象は「6以上」 ※ A 以外を表わす記号 A は,集合の記号では「補集合」と呼ばれ,確率では「余事象」と呼ばれる. |
■確率の加法定理,余事象の確率
問題1 [確率の加法定理,一般の加法定理] |
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(2)
3で割り切れるのは {3n|34≦n≦66} の33通り 5で割り切れるのは {5n|20≦n≦39} の20通り 15で割り切れるのは {15n|7≦n≦13} の7通り == …(答) |
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(3) 並べ方の総数は N=4!=24 通りで,どの場合も同様に確からしい.
余事象:隣り合う場合の数を調べる ア)赤玉が隣り合う並べ方は,赤セット1+白玉2個=3つの並べ方×赤玉の内部交換 3!·2!=12 通り イ)白玉が隣り合う並べ方は,白セット1+赤玉2個=3つの並べ方×白玉の内部交換 3!·2!=12 通り ウ)赤玉も白玉も隣り合う並べ方は,白セット1+赤セット1=2つの並べ方×各々の内部交換 2!·2!·2!=8 通り 一般の加法定理により p== 通り 余事象を考えると p= …(答) 赤玉2個,白玉2個,黄玉2個計6個の場合も同様にして, n(A∪B∪C)=n(A)+n(B)+n(C) −n(A∩B)−n(B∩C)−n(C∩A)+n(A∩B∩C) で計算する. 6個の玉の並べ方の総数は N=6!=720 通り ア)赤玉が隣り合う並べ方は 5!·2!=240 通り イ)白玉が隣り合う並べ方は 5!·2!=240 通り ウ)黄玉が隣り合う並べ方は 5!·2!=240 通り エ)赤玉と白玉が各々隣り合う並べ方は 4!·2!·2!=96 通り オ)白玉と黄玉が各々隣り合う並べ方は 4!·2!·2!=96 通り カ)黄玉と赤玉が各々隣り合う並べ方は 4!·2!·2!=96 通り キ)3色とも各々隣り合う並べ方は 3!·2!·2!·2!=48 通り ア)~キ)より,どの色も隣り合わない並べ方は 720−(240+240+240−96−96−96+48)=240 通り p== |
問題2 [余事象の確率] |
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