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• 確率の基本 • 確率の加法定理 • 確率の乗法定理 • 独立な試行の確率,反復試行の確率 • 条件付き確率 • 期待値 • 反復試行の確率(入試問題) • 確率の計算(入試問題) • 条件付き確率(入試問題) • ベイズの定理 • 確率,センター試験問題(2000-2008) ♫♣ 元の教材が機器や通信トラブルで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません.
【反復試行の確率】(基本)
(解説)1回の試行で事象Aの起こる確率をp,その余事象の確率をq=1−pとするとき,この試行をn回繰り返す反復試行において,事象Aがちょうどr回起こる確率は n=5の場合を例にして解説する. 「1回の試行で事象Aの起こる確率をp,その余事象の確率をq=1−pとするとき,この試行を5回繰り返す反復試行において,事象Aがちょうど事象2回起こる確率を求める」
事象Aの起こる場合をAで,事象Aの起こらない場合を事象×で表して,5回の試行の結果を一覧表にすると,5回の試行において事象Aが2回起こるのは,次の10通り. 1 2 3 4 5
AA×××
A×A××
A××A×
A×××A
×AA××
×A×A×
×A××A
××AA×
××A×A
×××AA
|
左の事象が起こる確率は,
p×p×q×q×q=p2×q3 p×q×p×q×q=p2×q3 p×q×q×p×q=p2×q3 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ q×q×q×p×p=p2×q3 これらのどの場合も確率はp2×q3になるから,確率の合計は,場合の数が何通りあるかを調べて,その個数を掛ければよい. 5回のうちで,Aで示した箇所を2つとる方法は,通り.(残り3回は,自動的にAの起こらない場合になる) 以上により,確率はとなる. 一般の場合も,同様にして,「1回の試行で事象Aの起こる確率をp,その余事象の確率をq=1−pとするとき,この試行をn回繰り返す反復試行において,事象Aがちょうど事象r回起こる確率は」 になることが分かる. |
== 基本問題 == 【例題1】
白玉2個,赤玉4個が入っている袋がある.この袋から玉を1個取り出し,色を調べてからもとに戻すことを6回続けて行うとき,次の確率を求めよ.
(解答)(1) 白玉がちょうど4回出る確率 (2) 白玉が少なくとも4回出る確率 (3) 白玉が続けて5回以上出る確率 (2011高崎経済大 経済学部)
(1) 1回の試行で白玉が出る確率は,赤玉が出る確率はだから,6回の試行で白玉が4回,赤玉が2回出る確率は ・・・(答) (2) ア) 白玉が4回出る→上記の結果から, イ) 白玉が5回出る→ ウ) 白玉が6回出る→ 排反事象の加法定理を使って,ア)イ)ウ)を加えると ・・・(答) (3) 白玉が続けて5回出るのは
ア) 白白白白白赤→
白玉が6回続けて出るのはイ) 赤白白白白白→
→
これらの和は・・・(答) |
【類題1】
1個のサイコロを5回投げるとき,偶数の目が2回だけ出る確率は1である.また,1個のサイコロを2回投げるとき,出る目の和が5となる確率は2である.
[解答を見る](2014年度福岡大)
1
サイコロを1回投げるとき,偶数の目が出る確率は,奇数の目が出る確率はだから,1個のサイコロを5回投げるとき,偶数の目が2回だけ出る確率は ・・・(答)
1個のサイコロを2回投げるとき,出る目の和が5となるのは,右の表の〇の場合であるから ・・・(答) |
【反復試行の確率】(応用)
(解説)1回の試行で事象Aの起こる確率をα,事象Bの起こる確率をβ,事象Cの起こる確率をγとする. なお,事象A, B, Cは互いに排反で,1回の試行で事象A, B, Cのうちで,いずれかは必ず起こる.すなわち,α+β+γ=1である. この試行をn回繰り返す反復試行において,事象Aがr回,事象Bがs回,事象Cがt回,起こる確率は n=4の場合を例にして解説する. 「1回の試行で事象Aの起こる確率をα,事象Bの起こる確率をβ,事象Cの起こる確率をγとする. この試行を4回繰り返す反復試行において,事象Aが2回,事象Bが1回,事象Cが1回,起こる確率を求める」
事象Aの起こる場合をAで,事象Bの起こる場合をBで,事象Cの起こる場合をCで,4回の試行の結果を一覧表にすると,4回の試行において事象Aが2回,事象Bが1回,事象Cが1回,起るのは,次の12通り. 1 2 3 4
AABC
AACB
ABAC
ABCA
ACAB
ACBA
BAAC
BACA
BCAA
CAAB
CABA
CBAA
左の事象が起こる確率は,
α×α×β×γ=α2×β×γ α×α×γ×β=α2×β×γ α×β×α×γ=α2×β×γ α×β×γ×α=α2×β×γ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ γ×β×α×α=α2×β×γ これらのどの場合も確率はα2×β×γになるから,確率の合計は,場合の数が何通りあるかを調べて,その個数を掛ければよい. 4回の試行において事象Aが2回起こる回を決める方法は通り,その各々について残り2回の内で事象Bが1回起こる回を決める方法は通り,残り1回は自動的に事象Cになる. 以上により,確率はとなる. 一般の場合も,同様にして求められる.すなわち「1回の試行で事象Aの起こる確率をα,事象Bの起こる確率をβ,事象Cの起こる確率をγとするとき,この試行をn回繰り返す反復試行において,事象Aがr回,事象Bがs回,事象Cがt回,起こる確率は」 になることが分かる. |
【例題2】
袋の中に赤玉1個,黒玉1個,青玉1個の同じ大きさ同じ重さの玉が合計3個入っている.
(解答)この袋から玉を1個取り出し,色を調べてからもとに戻すことを6回続けて行うとき,赤玉が3回,黒玉が2回,青玉が1回出る確率を求めよ. 例えば,赤赤赤黒黒青の順に出る確率は ・・・(1) 順序が変わっても,赤玉が3回,黒玉が2回,青玉が1回出るこのような出方は,どの確率もになる. 次に,赤玉が3回,黒玉が2回,青玉が1回出る出方が全部で何通りあるか調べる. ①②③④⑤⑥ 6枚の番号札があるものとして,その中から「赤が出る番号札を3個もらう方法」(上の図では,①③⑤となっている)は,通り. その各々について,残り3個の番号札から「黒が出る番号札を2個もらう方法」(上の図では②⑥となっている)は,通り. その残り1個は自動的に青玉に決まる.(上の図では④となっている) 以上から,赤玉が3回,黒玉が2回,青玉が1回出る出方は, ・・・(2) (1)(2)から,求める確率は 上記の解答において,黒玉や青玉が出る番号札を先にもらっても結果に影響しない. たとえば,6個の番号札から「黒玉の番号札を2個もらい,次に残り4個の中から青玉の番号札を1個もらうと,残りは自動定期に赤玉の札になる.」このようなもらい方の総数は ・・・(2’) |
== 「n回で終る」という形の問題 == 【例題3】
A,Bの2人が繰り返しじゃんけんをして,先に3勝をした方を優勝とする.ただし,2人とも,グー,チョキ,パーを出す確率はすべてとし,あいこも1回と数えるものとする.また,優勝者が決まった時点でじゃんけんは終了する.
(1) 3回目に優勝者が決まらない確率を求めよ. (2) 5回目にAの優勝が決まる確率を求めよ. (3) 6回目にAの優勝が決まる確率を求めよ. (2016年度北海学園大 工学部)
(1) 右の表の9通りの場合について,どの出方も同じ確率で出るから 1回のじゃんけんで,Aが勝つ確率は 1回のじゃんけんで,Bが勝つ確率は 1回のじゃんけんで,あいこになる確率は 3回目に勝者が決まるのは, ア) 勝者:A→A→Aとなる場合 イ) 勝者:B→B→Bとなる場合 ア)イ)より 求めるものは,その余事象だから ・・・(答) |
(2) 4回終了時点で,Aの勝ちが2回,それ以外(Bまたはあいこ)が2回あって,5回目にAが勝つ確率を求める A A 他 他 | A ・・・(答)
(注意)5回の内Aが3回勝つという数え方では,できない.
(3) 5回終了時点でAが2回勝っていて,6回目にAが勝つ場合この数え方の中には, ⅰ)3回目で終わってしまう場合(上記(1)の途中経過)および ⅱ)4回目で終ってしまう場合 他 A A A | 他 A 他 A A | 他 他 A A A | 他 が含まれており,題意に合わない ただし, A 他 他 他 A | A となるものの内には, A B B B A | A (Bの勝ち)が含まれているので,これを取り除く ・・・(答) |
【類題3.1】
AとBの2人がじゃんけんをして,どちらかが3回勝つまで続けるというゲームをする.ただし,あいこも回数に含める.4回目のじゃんけんで,Aがゲームに勝つ
[解答を見る]確率はア イウ である. また,5回以下のじゃんけんで,ゲームが終わる確率 はエオ カキ である. (2011年度成蹊大経済学部)
1回のじゃんけんで, Aが勝つ確率は 1回のじゃんけんで, Bが勝つ確率は 1回のじゃんけんで,あいこになる確率は ■ 3回終了時点で,Aの勝ちが2回,それ以外(Bまたはあいこ)が1回あって,4回目にAが勝つ確率を求める A A 他 | A ・・・(答) ■ Aが3回目のじゃんけんでゲームに勝つ確率は ■ Aが4回目のじゃんけんでゲームに勝つ確率は,上記の計算により ■ Aが5回目のじゃんけんでゲームに勝つのは,4回目までにAの勝ちが2回,他が2回あって,5回目にAが勝つ場合だから ■ 以上から,5回以下のじゃんけんでAが勝つ確率は ■ 5回以下のじゃんけんでBが勝つ確率はAと同じだから ・・・(答) |
【類題3.2】
1枚の硬貨を繰り返し投げ,表が4回出たところで硬貨投げを終了する.終了するまでに硬貨を投げた回数がnとなる確率をPn (n≧4)とする.
[解答を見る](1) P4とP5を求めよ. (2) Pnをnを用いて表せ. (3) をnを用いて表せ. (4) Pnを最大にするnの値をすべて求めよ.また,そのときのPnを求めよ. (2011年度青山学院大経営学部)
(1) P4・・・4回とも表が出る確率
P5・・・4回終了時点で,表が3回,裏が1回出ていて,5回目に表が出る確率 表 表 裏 表 | 表 など (2) Pn・・・n−1回終了時点で,表が3回,裏がn−4回出ていて,n回目に表が出る確率 (3)
一般に,数列の最大値を求めるには
(増加) となるnの範囲を求めればよい.ただし,確率のように正の値(または0)から成る場合は, の形で,比が1よりも大きいか小さいかで調べてもよい.(よく使う) (4) となるから,n=6, 7のとき最大になる. ・・・(答) |
== 数直線上の移動 == 【例題4】
数直線上の座標xに点Pがあるとき,表と裏がそれぞれの確率で出る硬貨2枚を1回投げて,点Pの位置を次のように決める.
(ⅰ) 2枚とも表が出たときは,座標x+1に移動する. (ⅱ) 2枚とも裏が出たときは,座標x−1に移動する. (ⅲ) 表と裏が1枚ずつ出たときは,移動しない. 点Pの最初の位置を座標0とする.硬貨2枚を5回投げ終わったときに,点Pが次の位置にある確率をそれぞれ求めよ. (1) 座標4 (2) 座標3 (3) 座標0 (2014大阪府立大)
(1) ア:2枚表が出る確率は,イ:2枚裏が出る確率は,ウ:表と裏が1枚ずつ出る確率は 硬貨2枚を5回投げ終わったときに,点Pが座標4にあるのは,「アが4回とウが1回となる場合」だから ・・・(答) (2) 硬貨2枚を5回投げ終わったときに,点Pが座標3にあるのは,「アが4回とイが1回となる場合」「アが3回とウが2回となる場合」だから これらを加えると,・・・(答) (3) 硬貨2枚を5回投げ終わったときに,点Pが座標0にあるのは,「アが2回,イが2回,ウが1回となる場合」「アが1回,イが1回,ウが3回となる場合」「アが0回,イが0回,ウが5回となる場合」だから これらを加えると,・・・(答) |
【類題4】
数直線上の動点Aがはじめ原点にある.動点Aは1秒ごとに数直線上を正の向きまたは負の向きにそれぞれの確率で指定された長さを移動するものとする.n秒後に動点Aが原点に戻る確率をpnとする.ただし,nは自然数とする.このとき,次の問いに答えよ.
[解答を見る](1) 動点Aが1秒ごとに正の向きに1または負の向きに1移動するとき,p1,p2を求めよ. (2) 動点Aが1秒ごとに正の向きに1または負の向きに1移動するとき,pnを求めよ. (3) 動点Aが1秒ごとに正の向きに3または負の向きに1移動するとき,pnを求めよ. (2011年度新潟大理系)
(1) 1秒後には,1か−1の場所におり,原点に戻ることは起こらないから,p1=0
2秒後に原点に戻る確率は, (2) nが奇数のときは,pn=0 nが偶数のとき,n=2mとおくと (3) 正の向きにm回,負の向きにn−m回移動して,原点に戻ったとすると ア) nが4の倍数でないときは,pn=0 イ) n=4m(mは正の整数)のときは |
== 平面上の移動 == 【例題5】
表と裏が同じ確率で出る2つの硬貨A, Bがある.xy平面上の点Pがこの2つの硬貨A, Bを同時に投げた結果によって移動する.点Pは,硬貨Aを投げて表が出たらx軸方向に+1移動し,裏が出たらx軸方向に−1移動する.また,硬貨Bを投げて表が出たらy軸方向に+1移動し,裏が出たらy軸方向に−1移動する.点Pは最初に原点にあるものとし,このような操作をくり返すとき,次の問いに答えよ.
(解答)(1) 点Pが4回目の操作で初めて原点にもどる確率を求めよ. (2) 点Pが6回目の操作で直線y=4−xの上にある確率を求めよ. (2011東京海洋大)
(1) 1回の操作で右図の①②③④の方向に移動する確率は,それぞれだから,4回の操作で初めて原点にもどるもののうちで,①からスタ-トするものが右図の5通り. ①→①→③→③ ①→④→②→③ ①→④→③→② ①→②→④→③ ①→②→③→④ ②③④からスタートするものも同数あるから ・・・(答) (2) 右図の●印の位置に来るには, ア)6回の内で①が2回,③が0回,②または④が4回となるのは イ)6回の内で①が3回,③が1回,②または④が2回となるのは ウ)6回の内で①が4回,③が2回,②または④が0回となるのは 以上から, ・・・(答) |
【類題5】
座標平面上の定点A(1, 1), B(2, 1), C(2, 2), D(3, 3)と動点Pを考える.Pは原点O(0, 0)から出発する.表の出る確率が,裏の出る確率がのコインを投げ,そのたびに,表が出ればx軸の正方向に1,裏が出ればy軸の正方向に1だけ進む.コインを6回投げるとき,次の問いに答えなさい.
[解答を見る](1) PがDに達する確率を求めなさい. (2) PがA,Bの両方を通過してDに達する確率を求めなさい. (3) PがA,B,Cの少なくとも1つを通過してDに達する確率を求めなさい. (2014年度龍谷大理工学部)
(1) コインを6回投げるとき,表が3回,裏が3回出るとDに達する.
その確率は,反復試行の確率によって求めることができる. (2) Aを通過するには,x方向→y方向と進む,またはy方向→x方向と進めばよい その各々について,Bを追加するには,さらにx方向に進めばよい その各々について,Dを通過するには,さらにx方向に1回,y方向に2回進めばよい 以上を掛けると, (3) AもBもCも通らないのは,右図のアイウの場合で,それぞれの道を通る確率は ア イ ウ アイウの和を求めると Dに達する確率から引くと |
== 三角形などの図形上の移動 == 【例題6】
1枚のコインを1回投げて,三角形ABCの1つの頂点にある駒を,
という試行を考える.初めに駒を頂点Aに置く.
(解答)次の問いに答えよ. (1) この試行を2回繰り返したとき,駒が頂点Aにある確率P2を求めよ. (2) この試行を3回繰り返したとき,駒が頂点Aにある確率P3を求めよ. (3) この試行を4回繰り返したときに,駒が頂点Aに始めてもどってくる確率Q4を求めよ. (4) この試行をn回(n≧2)繰り返したときに,駒が頂点Aに始めてもどってくる確率Qnを求めよ. (2005広島大)
(1) 表裏,裏表と出る(左右,右左と進む)確率を求める (2) 表表表,裏裏裏と出る(左左左,右右右と進む)確率を求める (3) 表表裏裏,裏裏表表と出る(左左右右,右右左左と進む)確率を求める (4) この試行をn回(n≧2)繰り返したときに,駒が頂点Aに始めてもどってくるのは,次の2つの場合だけ ア)nが奇数のとき,A→Bの後CB間を行き来した後,C→Aと進む場合 イ)nが偶数のとき,A→Bの後CB間を行き来した後,B→Aと進む場合(ただし,n=2のときは,上記のP2に示されるように,BCの往復はない) ア)イ)の和を求めると |
【類題6.1】 ** (2)は計算が複雑 **
右の図のような正方形ABCDがあり,初めに点Pと点Qがそれぞれ頂点Aと頂点Cにあるとする.2つの点PとQはそれぞれサイコロSPとSQを投げて出た目の数だけ正方形の頂点を反時計まわりに移動する.例えば,サイコロSPとSQを1回ずつ投げたとき,サイコロSPの出た目が1,サイコロSQの出た目が4であった場合,点Pは頂点Aから頂点Bに移動し,点Qは頂点Cから1周まわって頂点Cにもどる.また,サイコロSPとSQを2回ずつ投げたとき,サイコロサイコロSPの出た目が2と6,サイコロSQの出た目が5と1であった場合,点Pは頂点Aから2周まわって頂点Aにもどり,点Qは頂点Cから1周半まわって頂点Aに移動する.このとき,次の問いに答えよ.
[解答を見る](1) サイコロSPとSQを1回ずつ投げたとき,2つの点PとQが同じ位置となる確率を求めよ. (2) サイコロSPとSQを2回ずつ投げたとき,2つの点PとQが同じ位置となる確率を求めよ. (2011年度東京海洋大)
(2)
出た目の和を各々p, qとすると,2≦p, q≦12の範囲において,q=p+2, q=p+6, q=p+10またはp=q+2, p=q+6, p=q+10となればよい ア)p=2(1通り)に対して q=4(3通り),q=8(5通り),q=12(1通り)
小計⇒ 1×(3+5+1)=9通り
イ)p=3(2通り)に対してq=5(4通り),q=9(4通り)
小計⇒ 2×(4+4)=16通り
ウ)p=4(3通り)に対してq=6(5通り),q=10(3通り),q=2(1通り)
小計⇒ 3×(3+5+1)=27通り
エ)p=5(4通り)に対してq=7(6通り),q=11(2通り),q=3(2通り)
小計⇒ 4×(6+2+2)=40通り
オ)p=6(5通り)に対してq=8(5通り),q=12(1通り),q=4(3通り)
小計⇒ 5×(5+3+1)=45通り
カ)p=7(6通り)に対してq=9(4通り),q=5(4通り)
小計⇒ 6×(4+4)=48通り
キ)p=8(5通り)に対してq=10(3通り),q=6(5通り),q=2(1通り)
小計⇒ 5×(3+5+1)=45通り
ク)p=9(4通り)に対してq=11(2通り),q=7(6通り),q=3(2通り)
小計⇒ 4×(2+6+2)=40通り
ケ)p=10(3通り)に対してq=12(1通り),q=8(5通り),q=4(3通り)
小計⇒ 3×(1+5+3)=27通り
コ)p=11(2通り)に対してq=9(4通り),q=5(4通り)
小計⇒ 2×(4+4)=16通り
サ)p=12(1通り)に対してq=10(3通り),q=6(5通り),q=2(1通り)
小計⇒ 1×(3+5+1)=9通り
ア~サを加えると,合計322通り確率は,
ア~サまでの場合分けを,入試の会場でやり切るのはとても大変.別解も次に示す
|
[類題6.1の別解を見る]
1回目,2回目に出た目を各々x, yとおくと
ア)1回目に出た目がx=y−3となるのは3通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+5となるのは1通り. 小計⇒ 3×1=3通り
イ)1回目に出た目がx=y−2となるのは4通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+4となるのは2通り.小計⇒ 4×2=8通り
ウ)1回目に出た目がx=y−1となるのは5通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+3となるのは3通り.小計⇒ 5×3=15通り
エ)1回目に出た目が等しくなるのは6通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+2となるのは4通り.小計⇒ 6×4=24通り
オ)1回目に出た目がx=y+1となるのは5通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+1となるのは5通り.小計⇒ 5×5=25通り
カ)1回目に出た目がx=y+1となるのは5通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+5となるのは1通り.小計⇒ 5×1=5通り
キ)1回目に出た目がx=y+2となるのは4通り.その各々について,2回目に出た目がx=yとなるのは6通り.小計⇒ 4×6=24通り
ク)1回目に出た目がx=y+2となるのは4通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+4となるのは2通り.小計⇒ 4×2=8通り
ケ)1回目に出た目がx=y+3となるのは3通り.その各々について,2回目に出た目がx=y−1となるのは5通り.小計⇒ 3×5=15通り
コ)1回目に出た目がx=y+3となるのは3通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+3となるのは3通り.小計⇒ 3×3=9通り
サ)1回目に出た目がx=y+4となるのは2通り.その各々について,2回目に出た目がx=y−2となるのは4通り.小計⇒ 2×4=8通り
シ)1回目に出た目がx=y+4となるのは2通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+2となるのは4通り.小計⇒ 2×4=8通り
ス)1回目に出た目がx=y+5となるのは1通り.その各々について,2回目に出た目がx=y−3となるのは3通り.小計⇒ 1×3=3通り
セ)1回目に出た目がx=y+5となるのは1通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+1となるのは5通り.小計⇒ 1×5=5通り
シ)1回目に出た目がx=y+5となるのは1通り.その各々について,2回目に出た目がx=y+5となるのは1通り.小計⇒ 1×1=1通り
以上xの和が大きくなる場合が,161通りyの和が大きくなる場合も同数あるから,合計322通り 確率は, |
[さらに別解2を見る]
(別解2)
SPの出た目の和がp=2, 6, 10のとき,Pは点Cにある.ここで,p=2, 6, 10となるのは,1+5+3=9通り.その確率は 同様にして,SPの出た目の和がp=3, 7, 11のとき,Pは点Dにある.ここで,p=3, 7, 11となるのは,2+6+2=10通り.その確率は 同様にして,SPの出た目の和がp=4, 8, 12のとき,Pは点Aにある.ここで,p=4, 8, 12となるのは,3+5+1=9通り.その確率は 同様にして,SPの出た目の和がp=5, 9のとき,Pは点Bにある.ここで,p=5, 9となるのは,4+4=8通り.その確率は 同様にして,Qが点A,B,C,Dにある確率は各々 P,QともAに来るのは, P,QともBに来るのは, P,QともCに来るのは, P,QともDに来るのは, 結局,P,Qが同じ位置になる確率は |
【類題6.2】
正六角形ABCDEFの頂点Dと正六角形の外部の点Gを線分で結んだ右のような図形がある.動点Pはこの図形の線分上を動き,点から点へ移動する.動点Pの隣接する点への移動には1秒間を要する.また,隣接する点が複数あるときは,等しい確率でどれか1つの点に移動するものとする.
[解答を見る](1) 動点PがAから出発して4秒後にGにいる確率は 53 54,55 である. (2) 動点PがAから出発して5秒後にDにいる確率は 56,57 58,59 である. (3) 動点PがAから出発してDに到達した時点で移動を終了するとき,2n+1秒以内に移動を終了する確率は 60n−61n 62n である. (2014年度慶応義塾大薬学部)
|
(1)
[A]→B→C→D→Gまたは[A]→F→E→D→G となる確率は (2) ア)4秒後にGにいて,5秒後にDにいる確率は イ)4秒後にCにいて,5秒後にDにいるのは
[A]→F→A→B→C→D
ウ)4秒後にEにいて,5秒後にDにいるのは,イ)と同じだから[A]→B→A→B→C→D [A]→B→C→B→C→D [A]→B→C→D→C→D [A]→F→E→D→C→D 小計 小計 合計 (3) 2n+1秒以内に終了する確率を,終了しない確率をとおくと,右図のnで示した◎にあったものが,n+1に移る8通りのうちで6通りがDに達しないから また, この漸化式から一般項を求めると, |
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